20本以上歯がある人は
医科の医療費が少なく、
年齢が低いほど顕著

歯が多く残っている人は、歯を失った人に比べて医科の医療費が少ないことをご存知ですか。
近年、歯の数が少ない人は全身の健康状態がよくないこと、特に循環器疾患や認知症が多いことが、さまざまな調査研究でわかってきました。また歯を失う原因の第1位である歯周病が、糖尿病など生活習慣病を悪化させる研究結果が報告されており、歯を健康に保つことが生活習慣病などによる医療費増大の軽減に役立つ可能性があると指摘されています。
日本歯科医師会の研究機関「日本歯科総合研究機構」では、いわゆるビッグデータと呼ばれるNDB(ナショナルデータベース=レセプト情報・特定健診等情報データベース)を用いて検証を行った結果、医科の医療費が歯が19本以下の人の方が20本以上ある人より高いことが明らかになりました。なお、この傾向は年齢が低いほど顕著であったことから、より若い時期からの定期受診が重要と考えられます。

歯数と医科医療費との関連 
ーNDBによる検討ー

歯が20歯以上の者は19歯以下の者と比較して医科医療費が少ない

男性 年齢階級別の医科合計点数(外来・入院・DPC・調剤)の平均値 女性 年齢階級別の医科合計点数(外来・入院・DPC・調剤)の平均値

出典:日本歯科医療管理学会誌 51(3),136-142,2016.

歯とお口にまつわるエトセトラ

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