子どもの頃から気を付けたい「正しい食べ方による食育と歯並び」

子どもの頃から気を付けたい「正しい食べ方による食育と歯並び」

歯みがきの伝来

歯みがきの始まりが仏教からだったと、皆さんはご存知でしたでしょうか。古代インドでは、お釈迦様が、弟子たちの口がくさいため、仏前に詣でる前に歯木で歯を清掃することを勧めました。
仏教のお経に( 歯木を噛んで歯をみがく)、(舌の上をこそぐ)、(口をゆすぐ)で口中を清めなければならないと説かれています。
歯木を使って歯をみがく行為は、仏教の伝来とともにインドから中国に渡りました。16年間インドで修行した中国の僧侶・玄契三蔵が、帰国して歯木を使った歯みがきを中国に伝えたといわれています。
中国ではニームの木がないため楊柳の小枝を歯木に使ったことから「楊枝」という名称になりました 。

歯ブラシのはじまり

歯ブラシは、中国の遼や宋の時代に考案されました。牛の角や動物の骨で作った柄に、馬毛を植えたものが元祖で、その後、中国の歯ブラシはシルクロードを経てヨーロッバに伝わりました。
日本で始めての歯ブラシは、明治5年に大阪で発売された鯨楊枝です。これは、西洋の歯ブラシをまねて、鯨の髯を柄にして馬毛を植えたものでした。その後、竹の柄に豚毛を植えた竹楊枝、大正期にはセルロイド柄の歯ブラシになります。語尾に楊枝とつくのは、江戸時代の房楊枝の名残りで、明治時代の歯プラシは歯楊枝と呼ばれていました。歯ブラシという表現は、大正3年にライオンが売り出した牛骨柄の万歳歯刷子からです。

西洋の歯ブラシ

古代人は歯をみがくとき、自分の指や、木の枝の一端を噛んで潰し、繊維状にしたものを用いていたと思われます。現在のように、柄に馬や豚の毛を植えたタイプの歯ブラシは中国で考案され、シルクロードを経てヨーロッパに伝わりました。
ヨーロッパの歯ブラシは、1590年スペインからフランスにアントニオ・ペレッソによって伝えられたといわれています。歯ブラシの柄は長いものから短いものまであり、材料は象牙や動物の骨で作られ、馬や豚の毛などが植えられていました。

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