加齢だけが原因ではない!?気を付けたいお口の衰え「オーラルフレイル」

加齢だけが原因ではない!?気を付けたいお口の衰え「オーラルフレイル」

最近、食べこぼしが増えた、むせることが増えた、滑舌が悪くなった、といったことがありませんか。それは加齢に伴うお口の機能の衰え「オーラルフレイル」かもしれません。これらの症状は“老化のはじまりを示すサイン”として注目されるようになってきました。
オーラルフレイルの症状一つ一つはささいな衰えでも、複数が重なり、そのままにしておくと心や体の健康に影響し、要介護のリスクを高めてしまうといわれています。実際にオーラルフレイルの症状が見られる高齢者とそうした症状が見られない高齢者を4年間にわたって追跡調査した結果、オーラルフレイルの症状が見られる高齢者の死亡リスクは2.09倍、要介護になる危険度も2.35倍高まることがわかりました。
これらの結果を受け、2018(平成30)年から口腔(こうくう)機能の低下が疑われる65歳以上を対象に、噛む力の検査などが保険適用になりました。オーラルフレイルは、多くの場合鍛えることで改善します。そのためかかりつけ歯科医をもって定期的な検査と指導を受けることが推奨されています。
そして高齢者で問題視されるようになったオーラルフレイルの傾向が、近年の食生活の変化により若い世代にも見られつつあります。やわらかい食べ物に慣れ親しんでいる人は、よく噛んで食べる意識が低いことから、口腔(こうくう)機能の一つである咀嚼(そしゃく)力が弱い可能性が高いため注意が必要です。

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