人間の永久歯の本数は28本で、親知らずを加えると32本あります。歯の本数が減っていくと、食べられるものの種類も減っていきます。およそ20本以上の歯があればほとんどの食品を食べることができますが、それを下回るとフランスパンやたくあんなど、かたい食べ物を食べることが難しくなります。そして歯が5本以下にまで減少すると、バナナやうどんなどやわらかいものしか食べられなくなってしまいます。
平成25年国民健康・栄養調査によると、20歳以上で歯が20本以上ある人の91.7%が、何でも噛んで食べることができると答えています。一方歯が1~19本ある人では、何でも噛んで食べることができると答えた人は50.4%にとどまっています。
食べ物を噛めるということは、おいしく食事を取ることの基本となり、それが健康的な生活にもつながります。健康的な生活を送るためにも、歯の健康を保つことが重要になるのです。
出典:『老人保健法に基づく歯の健康教育、歯の健康相談の担当者となったら』榊原悠紀田郎編集より((株)ヒョーロン・パブリッシャーズ)